視聴者の評価・感想
月並みだけど、笑いと涙が交互に来るような見ごたえのあるアニメ
ハンドルネーム
koyobaba 50代・女性
類似作品
同一の作者が描いた「鋼の錬金術師」でしょうか?
評価点
★★★★★★★★(8点)
「銀の匙」は娘が高校生の時にコミックスを買っていて、読ませてもらったことから始まりました。
…いや〜〜〜すごく面白いです!!!
日本一広い敷地の農業高校ってフレーズがすごいんですが、舞台になってる某高校、本当に馬鹿がつくほど広いらしいです。
もう、常識じゃ計れない高校生活の日常が赤裸々?に描かれています。
おなかを抱えて笑えるところももちろんですけど、ジンと来るところもいっぱいあるし
でてくる人物みんなが個性的でほんと、おすすめです。
主人公の八軒勇吾くんがすごくいいです。
なんだか応援したくなるっていうか、日々成長していくさまがほんとうにいいんですよ
八軒君が思いを寄せているアキちゃん、可愛いしお似合いなんだけど
あのじれったさが何とも…今の高校生にはないような感じが初々しいなぁ
いい齢してハマっていましたね。当時は深夜枠のアニメなんで必ず録画してみてました。(5年ほど前かな?)
…最後が、ていうか終わっていないところが残念なんですが。
結局実写の映画も見ました。
あれは原作を見ていないとちょっとわかりづらかったかもしれないなぁ
まあ、そこそこ面白くて配役もいい線いってたと思います。
アニメ見てから実写、がおすすめです。
農業ほのぼのラブコメディー
ハンドルネーム
みぃ 22歳・女性
類似作品
僕は友達が少ない 中二病でも恋がしたい! ヲタクに恋は難しい
評価点
★★★★★★★★★(9点)
この作品は荒川弘先生の作品で、代表作は鋼の錬金術師ですね!銀の匙や鋼の錬金術師のように荒川先生の作品は笑いあり、シリアスな涙あり、最後はラブにつながるようなラブコメです。主人公は高校受験をきっかけに進学校から農業高校へと進学しました。中学校で勉強ばかりに日々に悩み心機一転をはかって農業学校へ受験しました。そこで出会ったのは自然の素晴らしさ、友達のありがたさ、命の自然の尊さなどを授業や寮生活を通して学んでいきました。
主人公は一般科目の勉強はできるが農業関係の科目はさっぱりで持ち前の頭の良さを生かして学校生活を過ごします。
一般家庭からの入学者は珍しく周りの同級生は農家出身がほとんど・・・。そのなかで将来の夢や友達との縁を大切に成長していく物語です。原作、アニメ(2期分)、実写映画はすべて拝見しました。時間がある方には原作、ない方にはアニメ、俳優重視の方は映画もしくはアニメを見ることをお勧めします。特にアニメはテンポよく進むのでとても面白いですよ!!
いつもの食事がより一層美味しく感じられるアニメ
ハンドルネーム
MIYUMA 38歳・女性
類似作品
のだめカンタービレ 3月のライオン
評価点
★★★★★★★★★★(10点)
農業高校を舞台にした学園漫画が原作です。偏差値至上主義だった主人公がその価値観を見事に打ち砕かれ、根本的な生きること、食べること、それを一番下で支えている農家さん達がどうやったら皆倒産や経営不振などすることなく生き残って行けるかを主人公が考えていくようになるストーリーです。
登場人物が皆魅力的で、丁寧にエピソードが描かれており、そして誰一人悪役がいません。にも関わらず、悲しい出来事が起こったり、厳しい現実を突き付けられたりするので、フィクションながらリアリティーがあります。そして食べ物にはそれを作っている農家さんや酪農家さんなどの生産者がいて、どの食品や生産物にもストーリーがあるということを教えてくれます。
物が溢れ、消費するばかりの世の中に問題提起をしているようにも感じます。ベーコンやピザ、豚丼など、どれも美味しそうな食べ物が沢山出てくるので、すぐに食べたくなります。お腹空いているときに読むと我慢出来なくなるので、要注意です。
土と糞尿の香り漂う真剣な青春ドラマ。笑い多めで。
ハンドルネーム
ぽいカジ 40代・女性
類似作品
ばらかもん もやしもん 坂道のアポロン ヒカルの碁 君に届け
評価点
★★★★★★★★(8点)
あなたは自分の育てた子ブタを食する日が来るなんて考えたことはありますか?
この漫画には農業高校の現実であると同時に、日本の農の縮図を見てとれる気がします。
従来の農業につきまとう3?(きつい、汚い、危険)はいまだ残ってるようで、
農業高校の1年生である主人公は寮生活で、散々な目に合うところからスタートです。
実際、こんなにハードだなんて、このアニメを見るまで考えてみたこともありませんでした。
原作者本人が農業経験者かつ農業経験出身者だけあって、業界の実情が小気味よく掲示されています。
農業を会社化する経営の取り組みや、バイオテクノロジーを使った、食の味と安全の向上化なども説明臭さなく、キャラクターそれぞれのドラマとして表現されていて、気が付くと農の現在の知識が増えているという趣向です。(原作者が意図したかどうかは別として。)
でも、あくまでも、これは青春ドラマ。
10代の、悩み多き少年少女たちが、農業高校という地に足ついたかのように見える選択をしながらも、やはり悩み続けて、そこからどう這い出していくのかが見ものです。
10代らしい甘ちゃんな所もあるけれど、でも、この原作者のキャラらしく、みんなただの10代では終わらない。
冒頭に掲げた問いにあるように、自ら育てた食用の豚を自ら食すまでの主人公のエピソードに代表されるように、10代じゃなくても生半可では乗り越えられない部分もあります。
それでも、彼がエゾノーの仲間と過ごす中で学んで、成長する様は、逞しさと頼もしさをもって表現され、応援せずにはいられません。
アニメ3期……やって欲しいものです。
一度は見てほしい、見るだけ見て、そして空気を味わってほしい作品
ハンドルネーム
あかねち 30代・男性
類似作品
ゴールデンカムイ(地理的要因が大きい)
評価点
★★★★★★★★★(9点)
第一期アニメをリアルタイムで視聴。原作が未完であるのにアニメ化する際に、いつも気になるのが原作に惚れ込んでいるファンを無視した改変だ。しかし、こちらは同著者の他作品とは違い、原作に忠実な部分に好感が持てた。
わたしの感想はこれにつきる。あの世界観を壊して再構築してアニメにしてほしくなかったからである。同著者の鋼の錬金術師に比べたら、同作品はファンタジー色が一切なく、また日常に近い場所で話が展開していくが、むしろそれこそに惹かれていたので、アニメ化する際に、原作にどこまで沿うのかが非常に気になっていた。原作にあるシリアスさと、ゆるゆるとした空気の絶妙なバランスもよく再現されていたのではないかと思う。題材がまたいい。
知識としての農業、産業としての農業、倫理としての生命、産業としての生命、また選択、進路、人との関わり、様々な重い、しかし誰もが日々触れているテーマがこれでもかとつめられていれのに、しかし話は洗練すらされていたと思う。