時をかける少女(アニメ映画)無料で見放題できる動画配信サブスク！アマプラは？

主人公の高校生・真琴が学生生活を送るなかで、ひょんなことから校内でタイムリープする仕掛けを見つけ、日常で自分の思うようにうまくいかなかった瞬間にタイムリープを使い、リープしてやり直してを納得するまで繰り返して奔走し、しかし現実はうまくいかず徐々に歯車が狂っていく描写は、人間の残酷さやないものねだりさを思わされました。 人生は自己中心になりすぎてもうまくいかないし、他人本意すぎてもうまくいかない。難しいなと考えさせられました。 エヴァンゲリオンのキャラクターデザインを担当していた貞本義行さんがキャラデザをされたという事で、爽やかなだけでなくどこかくせがあるキャラクターが魅力的です。夏の景色など背景の描写もとても綺麗です。自分が学生時代過ごした夏休みを思い出します。

原作も実写版も超えた、SF青春アニメの最高峰だと自信をもって言える作品です。アニメだからこそ出来た部分も多く、特にヒロインが実写版では難しいコケティッシュでありがら凛としたキャラクターとしてすごく魅力的に描かれています。仲里依紗の声もベストマッチしています。奥華子の歌った主題歌も物語の余韻を感じさせてくれて記憶に残り続けています。肝心のストーリーは、少しミステリー仕立てに作られているところも観ながらのめりこむ所以となっています。最大の見どころは、予想のできないラストです。突然の別れと共に青春の甘酸っぱさを感じさせてくれる切ないシーンは誰が観ても最高だと思います。そして「未来に向かって走っていく」というヒロインの言葉は寂しさを吹き飛ばす希望を与えてくれるのです。

毎年夏の季節になると見たくなってしまう作品の一つです。タイムループ系のアニメ作品の中では1番単純な展開でそれでいて切なく、1番良いストーリーだと思います。千昭が未来に帰ってしまうところでは、真琴が今まで好き勝手タイムリープしたせいだと後悔し、どうしようもなく受け入れざるをない気持ちを感じ取れ、見ていて胸が苦しくなります。いつしか未来で待ってる千昭と出会えるのか、その先が見てみたくなってしまいます。 また奥華子さんの歌う主題歌は、その歌詞・曲ともに作品の雰囲気ととてもマッチしています。あの日の君を忘れはしないという歌詞は千昭目線でも真琴目線でもあり得る気持ちで、聞くだけで目頭が熱くなってしまいます。

本作を観て感じたのは時間というものの尊さです。無限にも思える時間の中で生きている自分たち人間は、本来時間を操る能力を持つべきではないのだと気付かされました。後悔してしまったからとか不正を働くためだとか、用途は様々であっても自分の都合でタイムリープを繰り返すことで確かに満足のいく充実した日々を得られるかもしれません。しかしながら、果たして意図的に手に入れたものに価値はあるものなのかと疑問が浮かびます。時間はいつ何時でも止まることなく進んでいくからこそ、人間は人間的な成長を遂げることが可能になってくるのではないかと思うようになりました。一方、本作の魅力はやはり青春要素にあると断言できます。切なくも甘い、高校生ならではの複雑さを織りまぜた素晴らしい展開運びでした。

高校2年生の紺野真琴がひょんなことから、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れるという展開は非常に導入部としては面白いと思いますし、引き込まれた作品でした。当初はタイムリープの力を使ってカラオケでたくさん遊んだり、野球を楽しんだりとたわいのないことばかりをしていたのですが、真琴が千昭に告白されることから 物語が動き出すという展開も非常に面白かったと思います。時を戻せるからこそ色々と考えさせられた作品だと思いますし、青春時代を思い出すような作品でした。真琴の仲間たちも非常に良いキャラクターで魅力的だったと思いますし、そこまで複雑なストーリー展開でもないので気軽に楽しめる青春アニメです。