葬送のフリーレンのアマプラ・ネトフリ更新日はいつ？最速の動画配信サブスク

魔王を倒し終えて一件落着のところから始めるストーリーに新しさを感じました。パッと見は無感情に見えてしまうフリーレンが実際は結構色々と考えて行動していることが見ているとわかるのも良かったです。これまで勇者一行と旅をしていたその道をまた辿っていくのもエモーショナルで感慨深い趣が感じられました。弟子は取らないと言っていたけれど、まんまと乗せられて結果的に弟子を取る形になった話は最初の辺りではすごく好きです。あっという間に成長してしまって身長だけでなく胸まで抜かされてしまったのも良いなと思いました。また、それを何気に気にしている様子のフリーレンがめちゃくちゃ可愛かったです。誕生日プレゼントにやたら長い時間をかけて選んでいるのは微笑ましくて愛おしくなりました。

主人公が魔王を倒す物語ではなく、倒したあとの状態から物語がスタートするところが斬新で興味をひかれました。フリーレンは感情が表に出ないので一見冷たい人に見えるのですが、話が進んでいくと彼女の中にはいろいろな思いが詰まっていることがわかってきます。そして表に出さないだけで、優しさや慈しみなど優しい感情がフリーレンと共にあることがわかりました。フリーレンはエルフ族で寿命が長いので、いろんな仲間との出会いや別れを経験してきたようで、それが彼女の強さにも繋がっているようです。命は尽きてしまうからこそ、それまでの時間を大切に過ごすことができるんだというメッセージが伝わってきました。テンポがゆったりした作品だからこそ、いろんな思いを噛み締めながら鑑賞できます。

勇者が気の合う仲間たちと出会ってパーティーを組み、魔王を倒すまでが物語の中心になっている作品が多いと感じていたので、むしろ倒した後の人生がメインとして描かれているって新鮮だなと、以前からとても気になっていた作品でした。原作を読もうか迷っていた頃にアニメ化決定を知り、アニメを見ながら同時に原作も読み進めようと決意。フリーレンのキャストである種崎敦美さんは、「SPY&FAMILY」アーニャのキャストとしても有名ですが、とても同じ方だとは思えなかった、まさに七色の声色を持つ選ばれし声優さんなんだなとしみじみ実感させられました。フリーレンは決して心がないわけではなくて、エルフと人間の時間の流れ方が違うから分からないという方が正しくて、そんなフリーレンをそのまま包みこんでいたヒンメル・ハイター・アイゼンの優しい笑顔が印象深くて、フリーレンの旅を通してこの先もっと3人を知れることを楽しみにしています。

原作が人気なことは知っていたものの、ほぼ前知識なく視聴。噂通り、心に染み入る素敵な物語でした。描かれるのは、すでに1000年という長い時を生きているフリーレンが、魔王が討伐された世界をもう一度旅する姿。旅を通してこれまで気づけなかった勇者の気持ちに気付いたり、フリーレンが成長する姿が優しく描かれます。作中全体は基本的に非常に静かですが、だからこそ一つ一つの描写や言葉が心に響く演出が素敵でした。寿命が違えば確実に生まれる時間に対する価値観の違いも、すごく美しく繊細に描かれていて、すぐにでも先が見たくなる魅力が詰まっていてすでにドはまり！優しい穏やかな気持ちになりたいときにすごくおすすめの作品です。

シリーズの初回のスペシャルを見ました。人間よりも長生きな魔法使いのエルフ・フリーレンが、かつて冒険の仲間であった人間の死をきっかけに、自分よりも寿命の短い人間を知ろうする旅へ出るのがどこか切ない感じがしました。その旅が、これまでの戦いだけとは異なる意味を持つ旅であったのが良かったです。旅先では、人間とは違う感覚で生きているフリーレンの不器用な一面が度々、垣間見られました。命の限られた人間ではなく、エルフで1000年以上も長く生きていると、どこかその感覚も違っているのだと見ていて思いました。けれど、フリーレンが集めて使える魔法がおよそ戦いなどとは違った物が多いので、そこにどこか人間味も感じられました。