聖☆おにいさん(全3作品)無料で見放題できる動画配信サブスク！アマプラは？

ブッダ(お釈迦さま)とイエス(イエス・キリスト)が、現代の東京立川市で貧乏でつつましいけれど楽しいアパート暮らしをするという、とてもシュールで笑えるアニメです。宗教教義的な難しい話はありませんが、仏教とキリスト教の基本的な知識くらいはある程度あった方が、より笑いのポイントが増えるだろうと思います。まさにブッダやイエスならではのギャグがとてもクールで、別にそれぞれのカリスマを馬鹿にしている感じではなく、愛されキャラながらも、彼らが現代日本にいたらそうなるだろうなという感じの笑いです。たとえばブッダは菜食主義者であるとか、小ネタが充実しています。声を担当しているのはブッダが星野源さん、イエスが森山未來さんで、本職の声優さんではありませんが、なかなか息の合ったいいコンビです。

もともと原作漫画の読者でした。まず主人公であるブッダとイエスに声を当てているのが声優が本業ではないお二方でしたが、違和感もなく独特のゆったりした雰囲気ともよく合っていました。ブッダとイエスが庶民的な共同生活をしている、ゆるーい雰囲気のおもしろおかしい日常、というのがベースの原作。映画でもその雰囲気は良く出ており、近所の住民とのやり取りにほっこりします。ただ、漫画ではもっともっとコアな宗教ネタが出てきますが映画ではその要素は薄いです。ですので漫画のノリそのものを期待している方には物足りないと感じてしまうかもしれないです。ただ、初見の方でもとっつきやすい内容になっており、いい意味で何も考えずに見る事の出来るえいがになってます。

聖☆おにいさんのアニメを1〜2期見ていましたが、本当に面白かったです。イエスとブッタという異なる宗教の神様たちが現代で生きる様子を描くお話でしたが、二人の会話がとても緩いです。日本も仏教国ではありますが、あまり厳格な信仰心を持つ人は少ないと思います。そんな日本人にとって、異宗教を学ぶという点でも興味深いストーリーだと思いました。例えば、聖地巡礼の回ではゲーセンで遊んでいる中でイエスが「上段を殴られたら中段をも差し出しなさい」と言います。これは、イエスの教えの中にある、「悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」を指しています。このように、くだらない二人の会話の中からも、笑いを交えながらも現代の日本人でもわかりやすく宗教を学べるいい作品だと思いました。

原作ののほほんとした感じが出ていて個人的には好きな作品でした。ただ、人気キャラの大天使やブッタの弟子が出てこないので物足りないのに加え、ブッタの額を狙う子供の目線なので正直退屈なシーンも多かったです。原作のあの、とんでもないことを平然と告げていく「宗教ってとんでもない設定だな！」という構成が無いように感じます。映画だからテーマを設けよう！が強くて、拒絶する人も居るかと思います。 私はブッタとイエスの掛け合いが好きなので良かったのですが、面白くなってくるところで終わりなので、もう少しいいシーンをチョイスしてありのままの映画化の方が嬉しかったような… ほんわかとして、ご近所に住む不思議なお兄さんって感じで割と好きですが、見るのは一回で良い作品かなと。

これぞ、ほのぼのギャグ漫画！疲れた時に読むと、何だか心が浄化されます。ブッタとイエスが立川の小さなアパートで共同生活を送っていく中での日常を描いたお話。キレのあるギャグ漫画ではなく、ほのぼの系ギャグ漫画という言葉がピッタリ。ブッタとイエスの噛み合っているのかいないのか微妙なラインの会話にも注目です。現実離れしているからこそ楽しめる物語だと思います。とにかく登場人物全てのキャラが濃い！ブッタとイエスはもちろん、立川に暮らす住民の人たちの個性もかなり強い。個人的に好きなのはアパートに住む奥様達。物語にあまり関係はしないものの、所々で入る奥様達の井戸端会議の内容にはいつもクスッときてしまいます。心が疲れたら、是非観てほしいです！