視聴者の評価・感想
凝った世界設定のゲーム好きにお勧めの作品
ハンドルネーム
のえざき(40代・男)
類似作品
トゥームレイダー
評価点
★★★★★★★★★(9点)
「アビス」と呼ばれる複数の階層で区切られた巨大な縦穴が存在する世界。
その内部には特異な生態系が存在し、現行文明の基準を遥かにしのぐ技術で作られた遺物も発見されるため、それらの調査や発掘を生業とする「探窟家」と呼ばれる職が成り立っていた。
主人公は2人。
ロボットの男の子は頑丈な身体を持ち、空間移動や怪物の拘束に使える伸縮自在の両腕を備えている。
怪物でも障害物でも一撃粉砕の強烈な熱線を放てるが、一度使うと使用10分後に2時間気絶してしまう。
女の子は既知の遺物や各階層の生物・環境などアビスに関する知識が豊富なものの、戦闘力は皆無で身体能力も年齢相応と、僅かな熟練の探窟家しか到達していない深層部まで辿り着ける器とは到底みなされていない。
この2人が協力して高名な探窟家であった女の子の母親が消えたアビスの底を目指す…
…と非常にゲームチックな世界設定がなされています。
背景世界からキャラクター、生物に小道具(モンスターにアイテムと読んでもも可)に至るまで描写はとても丁寧。
アビスの周りの街にある孤児院の経営は、主に探窟家の親を亡くした子供たちの職業訓練を兼ねた浅層の探窟で成り立っているなど、マッチポンプを孕んだステキな社会構造が垣間見えたり、深層に潜れば潜るほど強烈になるアビスの呪いに囚われ、人間性まで喪失してしまったキャラが登場したりとソフトなキャラクターデザインからかけ離れたハードな一面も魅力です。
可愛い見た目に騙されると衝撃を受ける、良質のダークファンタジー作品
ハンドルネーム
みきたに(30代・男)
類似作品
風の谷のナウシカ 魔法少女まどか☆マギカ
評価点
★★★★★★★★★(9点)
個人的には2017年のアニメの中で最高の作品でした。原作のつくしあきひとさんの絵は非常に手が込んでいて水彩画のような柔らかさを感じさせるのですが、アニメ版の作画でもそれがよく表現できています。
キャラクターたちは5頭身でとても可愛らしく見えるのですが、話の内容はまさにダークファンタジーと言ったところで、とことんまで残酷な描写が続きます。特に主人公がリゼがアビスの深層で怪我を負う場面は、画面から思わず目をそむけたくなってしまうほどの過酷な臨場感がありました。
個人的には宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」を思い起こさせる部分が多く、娯楽作品ながらも一筋縄ではいかない重厚な主題性を備えた作品として、年齢に関わらず誰もが楽しめると思います。
命の尊さ、自然の有りがたさに感謝出来る作品
ハンドルネーム
sbnsm482
類似作品
ハクメイとミコチ 風の谷のナウシカ
評価点
★★★★★★★★(8点)
テレビアニメは全12話試聴しました。
先ずこの作品の第一の魅力はやはり、作画ではないかと思います。
とにかく美しい作画で、不思議な世界の中に自分も入り込んで居る様な気分があじえます。
そして、その美しい作画の中で生き生きと活躍するキャラクター達はとっても可愛いのです。
まるで、絵本の登場人物の様なキャラクター達の愛らしさに 惹き付けられます。
しかしこの可愛いキャラクター達も、みな一筋縄では行かない深い闇を持っています。
そして、主人公のリコとレグはアビスへの冒険を始めるのですが、このアビス実に過酷で残酷です。
世界は、美しいが厳しく残酷であると、ファンタジーで有りながら現実の厳しさを伝えてくれる良作になってると思います。
かつてない壮大な冒険
ハンドルネーム
やま
類似作品
ハクメイトミコチ
評価点
★★★★★★★★★★(10点)
本作は先ず作画が素晴らしいです。神秘的な大自然を表現した場所を舞台に物語が展開されていきます。そこにはアビスという巨大な穴があり底知れぬ未知やロマンをアビス付近の住民に与えていました。アビスは本当に壮大で底知れないです。キャラクター達はマスコットのような可愛らしいキャラデザになっています。主人公はリコで金髪の少女です。彼女がアビスに入るあたりの上部を探索していると。レグに会います。このレグは謎が多くミステリアスでしたが、アビスのモンスターからリコを守ったので頼れるやつだと感じました。物語はそこから一気に加速し、リコは行方不明になった白笛というアビス攻略最前線の殱滅のライザを探す為、アビスへの独断突入をレグを連れて行うのでした。深淵に沈んでいく二人を見て底知れなさを感じつつも、アニメがついにここまで表現できるのかと高揚感に襲われました。そこからは絶望の連続、願わくば二人が無事である事を祈ります。
絵柄に騙されるととんでもない痛い目に遭うアニメ
ハンドルネーム
まなうに
類似作品
進撃の巨人 鬼滅の刃
評価点
★★★★★★★★★(9点)
たまたま友人の口から聞いたタイトルを、たまたま検索してみて、たまたま観ただけのアニメで終わるはずでした。作品はかわいい絵柄で、頭身が低くて、お目目が大きく、ほのぼのとした幼い子供のお話と思っていました。が、話数が進めば進むほど、内容は重く、グロくなっていきました。「この絵柄でこれやっちゃう??」私は一気にアニメを観ただけでは飽き足らず、まだアニメになっていない原作漫画にまで手を出してしまいました。そして翌日、タイトルを口にした友人に電話をかけ開口一番にこう言いました。「なんてことをしてくれたんだ!」。2020年、「メイドインアビス」は映画になってかえってきます。アニメよりもさらに重さとグロさを増して。まずはアニメでならさないと、痛い目に遭うこと必須です。
観る人の心を抉る一方で引き込まれる作品
ハンドルネーム
Shinya0544(30代・男)
類似作品
シドニアの騎士 まどか・マキカ
評価点
★★★★★(5点)
TVアニメシリーズの続きを描いた作品なので、どちらかと言えば本作を見る前にアニメ1クール分を先に視聴した方が入りやすい印象の作品です。
冒険ファンタジーもので、一見明るい印象があると思わいきや、中々ハードな展開に意表を突かれますね、絶望感漂うハードな作風が好きな方には結構ハマれそうな作風と思いました(本作はそもそもR15指定なので予めそういう覚悟も必要と言えます)。
とはいえ、ラストではそんな中で、希望を感じさせる終わり方で観ていてどんどん最後まで観ていて引き込まれるタイトル通り「深淵」といえる作品かもしれません。
原作漫画も読んでいた方が更に入りやすいとは思いますが、前述のように可能な限り、アニメ版を視聴したうえで劇場版を観た方がより入りやすいと思われます。
可愛らしくエグい、大冒険活劇ファンタジー
ハンドルネーム
魚頭(40代・女)
類似作品
ふしぎの海のナディア 無限の住人
評価点
★★★★★★★★(8点)
ついに深界5層へたどり着いた!とはいえ、黎明卿ボンドルドがその前に立ちはだかります。リコは「白笛」が何とかしてくれると思っていましたが、残念ながら「白笛」は持ち主でなければ動かせないのです。ボンドルドの娘を名乗る、プルシュカは天真爛漫にリコたちを研究所に迎え、一夜の宿を提供します。
ところが全てを見抜いていたのは、ナナチです。ナナチはボンドルドが恐ろしいほど狡猾であることを知っていました。ナナチは自分とひきかえに、リコたちを6層へ導いてほしいと取引を持ち掛けます。
ところがボンドルドによってすでにレグはとらわれ、片腕は切り取られていました!ボンドルドの異常なアビスへの探求心は、娘・プルシュカへも向かいます。プルシュカはやがて「呪い除け」のカートリッジとしてボンドルドの一部となる者だったのです。
アビスへのダイビングが深くなるにつれて、待ち受ける過酷な運命。プルシュカの命は、そしてボンドルドの奇跡の業は、リコたちを深界6層へどう誘うのか。涙なしでは見られない大ファンタジーです。
人をえらぶ探求心をくすぐる冒険アドベンチャー
ハンドルネーム
かいちゃん
類似作品
サンクタム ライフ(ジェイク・ギレンホール主演) シャッターアイランド
評価点
★★★★★★★(7点)
真の恐怖は、自然がおこす理不尽より憧れからくる狂気であることを感じる作品。今作は、白笛を持つ探検家ボンボルドとの対決が描かれる。このボンボルド、悪逆非道の塊のような人物で、その行いは、常人からは決して理解できるものではない。しかし自分ではその自覚はなく、少年のような無邪気さすら感じさせるのである。それがまた恐ろしくもある。なぜならボンボルドの行動理念は、アビスの深淵への情熱である。その情熱を叶えるためなら全て捨ててしまえるのである。
そう考えると、アビスの探求心を抑えられず、すべてを捨ててて来たリコとも通じるものがあるというのも考え深い。
ボンボルドとリコの憧れの違いと、ペグとボンボルドの対決、ナナチの決断とどれをとっても見ごたえたっぷり。冒険だけでなく、登場人物の心情も大切にしていると感じる作品なので見て損はないだろう。
虚無感と満足感が混在する素晴らしい作品
ハンドルネーム
hetalex1575(20代・男)
類似作品
PSYCHO-PASS 魔法少女まどかマギカ ジブリ作品 亡念のザムド
評価点
★★★★★★★★(8点)
メイドインアビス一期の続きの物語であり、主人公のリコが深界に進むための決意をさらに固めるお話です。また、メイドインアビス一期の10話から出てきたナナチを今のウサギのような姿にしてしまった張本人が出てきます。黎明卿ことボンボルドと相対し、力を合わせて戦います。個人的には、これまで見てきたアニメ作品の中で、五本の指に入るくらいグロいです。ですが、それほど映像が綺麗であるとも言えます。本当に細部まで丁寧に仕上げているのが分かりました。映像美としても、非常に楽しめると思います。エンドロールでも、観客が楽しめるような工夫がしてあり感動しました。映画を見終わったときは、あまり考えられませんでした。虚無感にも、満足感にも似た、何とも言えない感情でした。これは作品を見た人それぞれで是非感じてほしいとおもいます。
究極のダークファンタジー
ハンドルネーム
メロンぱんだ(20代・女)
類似作品
進撃の巨人
評価点
★★★★★★★★(8点)
設定がとにかくおもしろいです。現実世界ではありえないストーリーで、感情移入や共感しながら見れる作品ではないけど、主人公たちを心から応援したくなります。残酷で凶暴でグロテスクな世界なのに、不思議な魅力もたくさんあって、主人公が心惹かれてしまうのも分かるし、一緒に冒険しているような気持ちになりました。主人公の女の子が好奇心旺盛でどんどん行動するのを、見守りながら守り続ける仲間の少年との絆にも心あたたまります。子供たちに大人が普通に厳しく接するのが、過酷な世界で生きていくために、相手のことを思ってくれていて良いと思うし、自分の欲望のままに子供たちに酷い行動をとる大人も人間らしくて現実味があって良いと思いました。