銀河英雄伝説(シリーズ全12作品)無料で見放題できる動画配信サブスク！アマプラは？

私が見たのは、銀河英雄伝説のOVA1～4期、OVA外伝1期と2期です。 同盟国軍のヤン・ウェンリーと帝国軍のラインハルトが対決するわけですけど、両者の激突だけでなく戦場外での描写も面白かったです。 例えば同盟国だと腐敗した政治家が問題に。 いくらヤンが頑張っても、政治家達に足を引っ張られて大苦戦します。 またラインハルトの方でも序盤は帝国貴族達との確執があり、嫌がらせをされます。 自分の信頼できる部下抜きで戦場へ駆り出される等。 戦場ではヤンの方が上なものの、戦略面ではラインハルトの方が上。これが両者の対決をより面白くしていました。 もちろんラインハルトも有能ですけど、勝てるための布石を戦場へ赴く前に打っているんです。 一体ラインハルトはどんな策略をもってヤンと対峙するのか？とワクワクしました。

銀河英雄伝説 Die Neue These この作品は「かこいい」とか「正しいこととは何か」を考えさせられる作品です。普通、戦争ものの作品というのは、ただ勝ちさえすれば、その戦い方はどれほど卑怯で、そして仲間を裏切って手に入れたものでも勝ったのだからそれが正しいこと、つまり、「勝てば官軍」方式に考えられがちですがこの作品はそれは一味違います。 なぜならば、この作品の主人公はいかに正しく勝つのか、そしてそれは美しくなければならない。という感じで彼の行動原理にはとにかく正しさや美しさへのこだわりが見られます。 例えるならば、数学で、式をどれほどきれいにまとめ、どれだけ簡素化できるのか。そして、その解き方で解くとことでどれほど間違いが減るのかを考えつくした数学の解法と似ているのです。 言うなれば非常にエレガントのアニメだと思うのです。

SFアニメでありながら、民主主義と独裁政治の戦いという政治的な要素も楽しめる作品です。この二つの勢力の中で揺れ動く人や戦いに葛藤する人など、それぞれの心理描写がかなり丁寧におこなわれているのも印象的でした。さらにこのアニメの素晴らしいところは、戦闘シーンの時にクラシック音楽がBGMとして使われているところです。それによって戦いの悲壮感やスケールの壮大さなどがよりわかりやすく視聴者に伝わるようになっていました。また戦術も本格的に考えられていて、SFなのに現実感を感じられました。戦闘シーンはもちろん素晴らしいですが、それ以外のパートこそこのアニメでは重要になってきます。ここまで人間ドラマが重厚で考えさせられる内容になっているSFアニメはなかなか無いと思います。

シリーズ１期を視聴しました。なんだかイケメンがいっぱいの「イケメンパラダイス」な作品です。古い言葉になりますが、プレイボーイも出てきます。主人公のヤンは「まともに恋愛したことがあるのか？」と心配になってしまう人物ですが、もう一人の主人公ラインハルトに至っては「絶対恋したことないだろう」と言い切れます。でもラインハルトは至高の美を与えられた見た目です！　これでいて重厚な宇宙を舞台とした戦争物の話が繰り広げられます。「宇宙戦艦ヤマト」が好きな人にはぜひ見てもらいたいです。また、ヤンもラインハルトも司令官として軍師でもあるので、軍記ものが好きな人にはたまらないと思います。戦国時代の山中勘助、竹中半兵衛、三国志の諸葛孔明と二人を比較して楽しみました。

広大な宇宙空間を上手く生かしている近未来的な印象を与えてくれる物語で、描かれている宇宙を進んでいく大型戦艦の美しさに見惚れてしまう惹き付ける魅力の凄さに圧倒された映画のDie Neue These 星乱第一章を大スクリーンで堪能しました。 銀河帝国の軍を率いる元帥ながらも若々しいラインハルト・フォン・ローエングラムと自由惑星同盟の負けない戦略家であるヤン・ウェンリーのタイプが違う2人がメインとなって物語をそれぞれに進んでいく構成の面白さが光って、対立する2つ陣営の構図があるのにそれぞれの内部にいる軍人や政治家の思惑が蠢いて一筋縄にはいかない人間の本質を描いている作品だと感じます。 広い宇宙空間での数え切れないほどに戦艦での攻防は迫力があり、攻撃が命中した時の壊れていく細かな演出の繊細さには最新の描き方を取り入れていて、ラインハルトとヤンたち軍人なのに整った顔立ちにモデルのようなスタイルと美しさが溢れている現実離れした印象を受けつつも、人物構成の濃厚さには誰もが惹き付ける気がします。